人気ブログランキング | 話題のタグを見る

情が移る事はありませんか

久し振りにこの質問を受けました
率直に聞いて下さって嬉しかったです


アタシだって血の通った人間ですもの
ありますよ

情が移ると言うより、その子がいる生活が当たり前になってしまうので、
お届け後は正に心にぽっかり穴が開くと言うか
当たり前の日常生活の中の、何かが大きく欠けた、失った気持ちになります。
その喪失感は大変大きいです。



だからこそ、
その子を想えばこそ、
事前のやり取りやお見合い、お届け、お願い事項・・・
希望者様にとっては時に面倒かと思われる事を慎重にします。






別件で写真提供の依頼があり、
過去の写真を紐解いていました。




生活を共にすると(関わりを持つと)、どの子もみんなそこに居るのが当たり前になり、
離れ難くなります。






こまさ


引き出し時のこまさ
この当時の私は今ほど運転が出来なかったので運搬ボランティアさんのお世話になりました。
情が移る事はありませんか_e0188009_11011623.jpg



迎え入れた当日のこまさ
まだ1歳弱~1歳程度であどけなくもあり、
一方でこんなにも固く表情が乏しいこまさ
情が移る事はありませんか_e0188009_11030531.jpg


最初は屋内での生活に慣れていないだけかと思いましたが、
生活を共にしていると人間のちょっとした動き、
例えば髪をかき上げる仕草や
足を組む仕草
ティッシュを取るだけの、
人間の日常生活では当たり前の仕草に対し、怯え警戒し、頭を低くし、いつでも反撃する体制を取ったこまさです。


生活を共にしていると、人から暴力を受けていたと分かりました。
特に男性。


本当に咬むのか、どこまで咬むのか知りたくて、
手を出してみてとオトンに頼んだら、
こいつ絶対に思いっきり咬むだろ(怒)とバッサリ断られた事もありました。



こまさの直ぐ側で寝袋で寝たりしました。
徐々に徐々に、心を開いてくれました。


情が移る事はありませんか_e0188009_11231202.jpg


情が移る事はありませんか_e0188009_11240625.jpg

情が移る事はありませんか_e0188009_11244055.jpg


今となってはうちの子ですが、当時は預かりっ子だった福助の問題行動(犬でも猫でも兎に角向かって行き、興奮すると何にでも咬み付いて首を振り離さない)が改善出来ればと思いトレーナーさんに依頼しました。

往々にして飼い主の接し方に問題がある事が多いので、
私達の日常生活での接し方に問題があるのかを見極めて欲しく、
同居しているこまさの事は事前にお伝えし、でも今は心を開いてくれた状態であるから大丈夫ですと伝え、家に来て頂きました。


家での生活では本当に気を許してくれていたこまちゃんですが、
トレーナーさんがリビングに通じるドアを開けると様子が変わりました。
んでも、あたしゃ大丈夫ですよ~~~と言ったし本当にそう思っていたのですが、
トレーナーさんはリビングに入る事無く、
物凄くゆっくりとした動きで、こまさに背を向けずに、本当にゆっくりとゆっくりとリビングのドアを閉めました。
ドアを閉めた時の緊張感から解き放たれたホッとした空気を今でも覚えています。

大袈裟な・・・と思ってしまった私ですが、
トレーナーさんから、福助君よりもこまさ君の方が危ない。人に危害を加える可能性がある。
お散歩中等、不用意に手を出されてしまわないよう、厳重な注意を受けました。


譲渡は無理なのかな。と思い悩みましたが、
いぬ親会に参加した際、ふと気がつくとこまさを触っている男性のボラさんがおりまして、
私としてはかなりびっくりしましたが、犬を知っている人、犬を知る気持ちがある人なら大丈夫なんだと分かりました。



長くなってしまいましたが、
そんなこんななこまちゃんですもの。
いぬ親様に託す際は身を切られるように辛かったです。


こまさお見合い時






お届けの際




みんなみんな近況報告を下さっているのですが
ブログアップに至らずごめんなさい。
ご多分に漏れずこまさとご家族が幸せである事も知らせて下さっています。



しるばーもね
みーもね
ぼたんもね
だいちゃんもね
ふるーくもね
勿論風子もね
ぽぽちゃんもね
あぁ・・・書ききれないなぁ



ここ数年蛇口を閉める活動に力を入れている私ですが、
譲渡に向けた保護をされるボラさんも勿論必要であり有り難いです。






タイトルの情が移る事はありませんか?の質問に対して。。。
勿論あります。
んでも、預かりボランティアは、ご縁があったいぬ親様を信じて託しています。

信じる方も、
託される方も、
プレッシャーがあります。


迎えたその日から懐かれたり家族になれるなんて
犬猫の接し方を知っている人だって出来ません。

生活を共にし、お互いを尊重し、家族になって下されば、
私達預かりボランティアの幸せに繋がります。
タイヘンな事はそりゃあありますけど、やって良かった。そう心から思う事が出来、活動を継続する力になります。



********************

せっかくですのでどうぞひとポチ

ブログランキング・にほんブログ村へ

by hanamogera55 | 2016-10-08 12:16