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エール

今、かけがえのない子を喪いつつある方へ



不安で押し潰されそうだと思います
夜が果てしなく長く感じると思います





武子のその時が近付いて来た時は
逝かないで
逝かないで
私をおいて逝かないで


武子を喪ったら私は生きていけないという思いにかられ
逝くなら私も一緒に連れてって
私をおいて逝かないで
そう心の中で叫んでいました






棺桶に片足を突っ込んだり
両足を突っ込んでもかえって来てくれた武子です
延命はせずとも復活してくれた武子です





私にとっては日々徐々に衰えていった武子ですが
数日振りに武子の写真をアップしたら、複数の方からご心配のメールや電話を頂きました



適正体重の三分の一になり、まるで骸骨だもの
まるで生き仏だもの
そりゃそうだ




毎日ではないけど補液に通ってました
鎮痛剤の投与や強制給餌もしてました


ある時先生に、これって、私がしている事って、もしかして延命ですか
そう口にしてました


悔しそうに怒ったように
武子さんがこの状態で無ければ僕だってやりたい事はあるっ
でもそれは武子さんにとって過剰医療行為だから
今井さんが希望したって、過剰医療行為や延命と思ったら、それはちゃんと言いますからっ

本当に悔しそうに、ちょっと怒らせてしまって
自分が楽になりたかったんだな
先生にここまで言わせてしまって申し訳ないとその時になって思いました


藁にも縋る思いだったのですが
自分が楽になりたかったんだと思います



そんなこんながあって
武子、
もういいから楽になりなよ
頑張らなくていいよ
私だいじょうぶだよ
そんな風に思うようになりました




喪いつつある時
一分一秒が葛藤です


が、いきなり逝ってしまったら
この葛藤はありません


武子は色んな事を身をもって教えてくれました



慣れる事なんて無いし
忘れる事も出来ないし
忘れる必要も無いし。




武子を始めとした皆んなが身をもって教えてくれたから、今があります。




かけがえのない子を喪いつつある方へ
大丈夫
自信を持って寄り添ってあげてください




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by hanamogera55 | 2016-12-08 23:41